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9歳差のジレンマ
第2章 俺にとっての晴菜
そのときも晴菜は誰かに話しかけられ
その男と少し話をしていた。
そんな姿を見ている俺に雄二が小さい声で言った。

「いまだにお姫様なんだ?」

ニヤケる顔はぜんぜん教師の顔ではなくて・・・
俺の昔からの親友がいたずらなんかばれてるよ。と
ささやいているような顔だった。
そんな雄二の顔に俺は開き直り

「かもな・・・」
とつぶやいた。
「晴菜はいつまでたっても大事な妹だよ」
そう答えた俺に
「へぇ・・・」
と晴菜を見ながら雄二はポツリとつぶやいた。

「妹なんだ?」
「あぁ・・・今も昔もな」
俺は自分の新しい感情に気づかないフリをした・・・・

「手ぇ、出してないんだ?」
「・・・・・」
「純が、珍しい」
「晴菜さ、婚約者がいるんだと」
「へ~・・・。さすがS女のお嬢だな」
「晴菜が望んで誰かに抱かれるならいいけど
俺が年上の経験でその気にさせて晴菜を抱いちゃだめだろ?」
「それって、お前は抱きたいって聞こえるけど?」
「そっか。俺このごろ変なんだよ。晴菜が妹以上に見えるときがある」
「それって普通の感情だろ?」
「・・・・・」
「晴菜ちゃんはもう子供じゃないよ。
見てみろよ。いつ誰に抱かれたておかしくない。
お前が大事にしている間に誰かに持っていかれちゃうぞ」




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