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ヤンデレ彼氏
第2章 壊れる音
「ふー、疲れたぁ。」
帰りの電車。
麻友が俺に甘えてくる。
「ふふふ、お疲れ様。」
しっかりと手は握っている。
でも、それ以上はしない。
麻友が大切だから。
「すー、すー…」
「あれ、寝ちゃったかな…」
すっかり眠ってしまった麻友。
これだけで十分幸せだよ。
「あーつーし、チャンスだ」
小声で新名が囁いてきた。
「いつからいたんだ!?」
「えー、美希を送ってそのまま電車に乗ったんだ。だから駅から。」
須磨さんは学校の近くに住んでいる。
ということは、最初からいたのか。
「ふへへ…」
新名が麻友の胸を触っている。
「新名!何してるんだよ!」
「ほーら、全然起きな…いてっ!!!」
新名の手をはたいた。
「麻友ちゃんも不満じゃないのかよ…キスすらしてくれない彼氏で…」
俺は、はあっとため息をついた。
「不満だったら今頃別れてるんじゃないの?」
冷たくそう言い放つ。
「んー、でも、美希には不満を言ってるみたいだぞ?キスくらいしたいって」
新名は真剣だ。
「でもさ、キスしたら止まらなくなりそうだ…」
「ふはははっ」
「なんだよ、笑うなよ」
「それが、愛なんじゃないの?」
新名はそう言った。
「好きで好きで全部自分のものにしたい。それが愛だと思うなぁ。俺は」
「んっ…あれ、にーな?」
麻友が起きたようだ。
「あ、麻友?起きた?」
「ごめん、寝ちゃってた…」
えへへと笑う麻友。
「まぁゆちゃぁぁん!寝顔もかわいかったよ!」
「…変態」
最近、麻友は新名に厳しい。
「次は~終点~」
電車の中にアナウンスが響く。
「あー、もう着いちゃった…また明日ね?」
「うん、また明日。」
俺たちはそれぞれ別れ、家に向かった。
「全部ものにしたい…か…」
新名のこの言葉が、後にとんでもないことになるなどその時は誰も知る由もなかった。
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