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第2章 本当のはじまり

「隆也！はやく！！！」
私は隣の家にむかって話しかける。
「はいはい…」
いつもの笑顔で隆也が出てくる。
「大して何も変わらないだろ？」
「そんなことないよ！クラスが変わるんだよ！」
「クラス…ねぇ…」
相変わらず興味のない隆也。
歩きながら喋っていると、ブレザーの後ろ姿が見えた。
「あ、里久じゃないか？」
隆也が少し嬉しそうに言う。
「ほんとだ。りぃーちゃーん！！！」
私が呼ぶと、目の前の人はくるりと振り返った。