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あなたが好きっ!
第3章 誤解
頭に手がのせられる。
「…勘違いしてごめんな?」
淳の優しい手だ。

「…これで安心…かな」
隆也が嬉しそうに笑う。
隆也の笑顔を見ていると、いつも安心する。
いや、淳の手があるから、いつも以上に安心する。
「…はぁ、教室でいちゃいちゃしやがって…」
淳の友だちが、今度は怖い顔をしている。
「ひゃ…」
今度は、ここが教室だと思い出して顔が赤くなる。
「まぁまぁ、そのへんにしとけ」
隆也が間に入ってくれた。
「む…」
淳は不満そうである。
その手が、頭から離され、少し寂しくなった。
「麻友、予習できてないでしょ?」
隆也の言葉に、今度はさっと青ざめた…
「隆也ぁ…現代文のノート」
「悪い、今日は現文ないから持ってないんだなぁ…」
「あぅぅ、あ、淳、教室戻るね、じゃあね!」

「…小泉は、協力的なのか邪魔をしたいのか…」
「俺はいつでも麻友の見方なんだけどなぁ…」
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