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あなたが好きっ!
第3章 誤解
隆也に呼ばれて1組までダッシュした。
隆也が校内で私を呼び出すのは珍しい。
だから、隆也に何かあったのかと急いだ。

1組に入ると、雰囲気が重い。
隆也と敦が向かい合っているが友好的な雰囲気ではない。
「麻友?早かったね?」
隆也が笑いかける。
「麻友っ!」
敦が私の腕を引っ張った。
「痛いっ…」
こんなに殺気立った敦は初めてだ。
こわい…
「まぁまぁ、落ち着いて…あ、桜井さん、ここにおいで?」
1組の男の子が、敦を落ち着かせて私を隣に呼んだ。
「さてと…この写メなんだけどね…」
見せられた写メは、昨日の河原でのもの。
ちらりと隆也を見ると、隆也はいつも通り冷静だ。
いつの間に撮られたんだろう…
「…なるほど。この写メで麻友が俺と浮気してると思ったのか…」
隆也はさらりと言う。
うーん…と悩んだ後、突然私の胸ポケットを触りだした。
「隆也!?」
「小泉…お前…」
「まぁまぁ、よいしょっと…」
隆也が私のポケットから取り出したのは、生徒手帳…
ぺらぺらとページをめくる。
そして、隆也も自分の生徒手帳を取り出し、ぺらぺらとめくる。
「はい。」
そう言って敦やクラスメイトに出したのは、住所が書かれたページ。
「えーっと…あれ、えーっと…ん?」
「あれ、ご近所さん?」
「そうそう。麻友は幼なじみで…」
えー!?と驚きの声があがる。
「なんでそういう大切なこと言わないんだ?」
敦が隆也に詰め寄る。
「え、敦と隆也って、話したことないの?」
これには私も驚きだ。
「え、まぁほら、俺の噂もあったし?」
隆也は成績優秀であまり人と関わらないという噂が流れていた。
だから、このクラスでもあまり人と関わっていなかったんだろう。
「だいたい、麻友は普段から彼氏の話ばっかりでさ」
笑いながら隆也は言う。
「え…」
私は思わず顔を赤らめてしまった。
「…麻友?」
敦が私を呼ぶ声がする。
「…なに…?」
恥ずかしい…
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