この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
家庭教師のさよ子先生 誘惑のノースリーブ
第2章 万二郎くんの高校受験 B1 提出物、ちゃんとしようよっ!
「それでは今日からよろしくお願いします。まずは数学からですか? それとも英語ですか?」
「もちろん授業は大事だけど私はまず万二郎くんのテストの成績から見たいかな。すぐに出せる?」
「成績表ですか? 六ツ木模試はまだですけど全国統合中学生テストの結果ならあります」
「違うちがーう! テストっていうのは学校のテストってこと。答案あれば一番だけど成績表だけでもいいよ」
「学校のですね、分かりました。えーと、どこにしまってたかな……」

 それから万二郎くんはタンスの奥に適当にしまわれていた中学1年生の総合成績表を私に見せてくれ、そこにはかなりイマイチな数値が記されていました。

「うわっ、何これひどい! 5教科は全部3だし副教科は2とかあるじゃない。万二郎くんお勉強は苦手な方?」
「うーん、得意かというと絶対違いますけど模試の偏差値は55ぐらいあるんですよ。受験の最終的な目標は大学受験な訳で、高校受験はそこそこの所に合格できればふぐうっ!!」
「バカっ!! どこの受験インフルエンサーに影響されたか知らないけど公立の中学生である万二郎くんに一番大事なのは学校のテストを真面目に頑張ってレベルの高い公立高校に合格することですっ!! そこそこの高校っていうけど今時のトップ校じゃない公立高校って本当にひどいからね!?」
「そ、そうだったんですか……」

 出身高校で人生は決まらないので公立の中学生でも大学受験を見据えて勉強しろなどと無責任なことを言う受験インフルエンサーは最近たまに見ますが、私は家庭教師として教え子が目の前の現実と向き合わずにイマイチな高校に進学するのはどうしても許せませんでした。
/47ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ