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君とメメント・モリ
第9章 クリスマスの朝、再び抱き合って
「そう。そのもしかしてだ。死神の領域と人間の領域の架け橋だよ。君は昨夜、人間の自死を自らの意志で妨害したことには間違いないね」
岸辺は言って鞄から書類を取り出して両手に持つと、死神に向かって読み上げた。
「人間の死の妨害行為に対する処分として、その魂を人間の肉体に収監するものとする。期間等条件は本件要領の細則に準ずる」
読み終えると岸辺はその書類を死神に差し出した。
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