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君とメメント・モリ
第12章 クリスマスの夜、スイートルームで
凛は翼とまっすぐに向かい合い、じっと目を見た。翼は一瞬戸惑った顔をしてからうなずいた。

「私なんかのためにこんなふうにいろいろと助けてくださって、ありがとうございます。私、たくさん間違ってきました。拓斗のギャンブル癖を止めることができませんでした。私は私で仕事が忙しいからと、問題から目を背けて、お金が無くなっていっても、頑張って働いて昇給すれば、問題も解決するって言い訳して、仕事ばかりに目を向けていました・・・」

「そのくらいでやめておけ。お前の反省など俺は聞きたくもない」

凛の言葉を、翼は苛立たし気に遮った。

「え?」
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