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君とメメント・モリ
第13章 12月26日 夏美の後悔の矛先
「拓斗の個人的なことは、拓斗本人が夏美に言うべきだと思ったから」

凛が答えると、夏美はふん、と鼻で笑って鏡の中の凛を睨んだ。

「そうやって凛はいっつも正しい」

跳ねのけるように夏美は振り向いて、直接凛の顔を見つめた。

「凛は私のこと、軽蔑してるんでしょ」
「どうして?」


突然の言葉に凛は二の句を継ぐことができない。軽蔑した覚えは、自分にはなかった。
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