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君とメメント・モリ
第3章 クリスマスイブは、やるせなさとともに
それは前の日の、クリスマスイブの夜のことだった。

テレビ画面に映したアダルトサイトの動画をぼんやり眺めながら、凛は太ももに挟んだシャンパンボトルの蓋を開けた。

ポンと乾いた音がして、凛のほかに誰もいない部屋で、シャンパンの栓が寂し気に弧を描いて物陰に消えた。

グラスに注ぎ、一気に煽る。甘ったるい味のアルコールが喉元から胸にかけてをジワリと温めると同時に、やるせなさが胸いっぱいに広がった。
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