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無垢な姫は二度、花びらを散らす~虫愛ずる姫君の物語り~
第6章 伍の巻
 どれくらい歩き続けただろう。
 夜が東の空の方から白々と明け始めた頃、公子は京の外れにさしかかっていた。
 空を仰ぐと、蒼みを失って白っぽくなった月が辛うじて見えた。今にも陽の光にかき消されてしまうかのようなその様子がいかにも頼りない。
 公子は俄に心細さを憶えずにはいられなかった。この界隈は都でも最も外れに当たり、殊にこの朱雀門周辺は治安が悪い。昼間でも人通りが少なく、夜間には夜盗や追いはぎが毎夜のように出没するという。
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