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その一言が欲しかったんだ
第4章 帰ってくるまで
『どうしたの?』
『寂しかったの?』
和也が莉奈の髪を撫でる
手が髪に触れたとたん
体がびくっと怖がった
『ほら、こっち向いてごらん?』
和也は莉奈の肩を引き寄せた
莉奈は小さく
『や… や……』
と首を振った。
だが和也の腕は莉奈を引き寄せる
『寂しかったんだね』
『ごめんね』
『買い物に行って、遅くなっちゃった』
和也は莉奈のおでこに
ちゅ、とキスをした
おでこに触れた唇が冷たくて
莉奈は思わず瞑っていた目を開けた
『あ、おはよぉー』
『どうしたの、泣いてるの?』
『恐い夢でも見たの?』
目の前にいるのは
昨日と同じ優しい和也の姿だった。
『寂しかったの?』
和也が莉奈の髪を撫でる
手が髪に触れたとたん
体がびくっと怖がった
『ほら、こっち向いてごらん?』
和也は莉奈の肩を引き寄せた
莉奈は小さく
『や… や……』
と首を振った。
だが和也の腕は莉奈を引き寄せる
『寂しかったんだね』
『ごめんね』
『買い物に行って、遅くなっちゃった』
和也は莉奈のおでこに
ちゅ、とキスをした
おでこに触れた唇が冷たくて
莉奈は思わず瞑っていた目を開けた
『あ、おはよぉー』
『どうしたの、泣いてるの?』
『恐い夢でも見たの?』
目の前にいるのは
昨日と同じ優しい和也の姿だった。