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その一言が欲しかったんだ
第4章 帰ってくるまで
莉奈はこの光景にポカンとした。
(その前に…)
(鎖で繋がれてるんだけど…)
『あっ、あのっ』
『和也っさん……』
『鎖……外して下さい……』
莉奈は恐る恐る喋った
『でも』
『そしたら莉奈ちゃん帰っちゃうでしょ?』
『あ……当たり前だよっ……』
『じゃぁ、ダメ。』
『何で……?お願い……』
莉奈はまたポロポロと泣き出した
『莉奈ちゃんは笑った顔の方が』
『可愛いよ』
『だから、泣かないで?』
和也はまたティッシュを莉奈の目元に当てた
『……帰りたいよぉ』
和也は莉奈を抱き締め
背中を擦った。
帰りたいのに、
恐いのに、
和也の温もりに
包み込まれてしまう自分がいた
(その前に…)
(鎖で繋がれてるんだけど…)
『あっ、あのっ』
『和也っさん……』
『鎖……外して下さい……』
莉奈は恐る恐る喋った
『でも』
『そしたら莉奈ちゃん帰っちゃうでしょ?』
『あ……当たり前だよっ……』
『じゃぁ、ダメ。』
『何で……?お願い……』
莉奈はまたポロポロと泣き出した
『莉奈ちゃんは笑った顔の方が』
『可愛いよ』
『だから、泣かないで?』
和也はまたティッシュを莉奈の目元に当てた
『……帰りたいよぉ』
和也は莉奈を抱き締め
背中を擦った。
帰りたいのに、
恐いのに、
和也の温もりに
包み込まれてしまう自分がいた