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ネコの運ぶ夢
第7章 七夕に願うネコ
「市ノ瀬さん!あっちで笹に短冊をつるせるみたいです!行きましょう」
音子が俺の手を引く。
よかった、なんだか、ちょっと様子がおかしかったから心配をしていたが、すっかり元通りだ。神社の計らいだろうか、テーブルとマジック、短冊がたくさんおいてある机があり、ご自由にどうぞ、的な感じだ。
短冊は、音子がピンク色、俺は黄色を選んだ。
さて、何を書こうか・・・。
音子は、身体で短冊を覆うようにしてこっそりと願い事を書いているようだ。まあ、お前の願いは見なくてもだいたい分かるぞ。
「市ノ瀬さんとずっといられますように」的なものだろう?
俺は・・・。短冊に、願いを書く。名前も「市ノ瀬直行」と。
神様が、かなえてくれるってなら、お願いしたいところだ。
音子も書き終わったらしい。笹に結びつけようとする。つい、音子の短冊を見ようとすると、さっと背中に隠されてしまう。
「見ないでくださいね。見ちゃダメですよ。えっち」
いや・・・えっちって・・・。
俺は俺で笹に願いを吊るす。だいぶ高いところにつけたので、音子の身長では見えないだろう。俺の願い事も、そんなに音子に見せられたものではない。
えっち、とは思わないが、まあ、お互い様だな。
「さて、願い事もしたし、帰るか」
「はい!」
音子が、ばっと俺の腕に飛びついてくる。暑い、と言おうと思ったが、日も暮れて、気温も下がっているし、まあいいか。
今日は七夕だしな。
音子が俺の手を引く。
よかった、なんだか、ちょっと様子がおかしかったから心配をしていたが、すっかり元通りだ。神社の計らいだろうか、テーブルとマジック、短冊がたくさんおいてある机があり、ご自由にどうぞ、的な感じだ。
短冊は、音子がピンク色、俺は黄色を選んだ。
さて、何を書こうか・・・。
音子は、身体で短冊を覆うようにしてこっそりと願い事を書いているようだ。まあ、お前の願いは見なくてもだいたい分かるぞ。
「市ノ瀬さんとずっといられますように」的なものだろう?
俺は・・・。短冊に、願いを書く。名前も「市ノ瀬直行」と。
神様が、かなえてくれるってなら、お願いしたいところだ。
音子も書き終わったらしい。笹に結びつけようとする。つい、音子の短冊を見ようとすると、さっと背中に隠されてしまう。
「見ないでくださいね。見ちゃダメですよ。えっち」
いや・・・えっちって・・・。
俺は俺で笹に願いを吊るす。だいぶ高いところにつけたので、音子の身長では見えないだろう。俺の願い事も、そんなに音子に見せられたものではない。
えっち、とは思わないが、まあ、お互い様だな。
「さて、願い事もしたし、帰るか」
「はい!」
音子が、ばっと俺の腕に飛びついてくる。暑い、と言おうと思ったが、日も暮れて、気温も下がっているし、まあいいか。
今日は七夕だしな。