この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ネコの運ぶ夢
第10章 海辺のネコ
☆☆☆
「あっちに日陰がある。おにぎりを食おう」
季節が外れているせいか、あじさい寺は人出もまばらだった。ちょうどよい日陰を見つけたので、俺たちは腰を下ろして弁当を食べることにした。

「市ノ瀬さん。音子は、楽しいです」
「ああ」
「お天気良くて、お花きれいで、海は大きくて・・・市ノ瀬さんがいて」
うぐ・・・不意打ちを食らって、俺はおにぎりを喉につまらせそうになる。慌てて水筒のお茶を飲む。

げほげほ

びっくりはしたが、前みたいに否定する気にはなれない。
俺も、同じように思っていた。決して言うことはないが、音子が横にいて、幸せだと思ってしまっている。

「また・・・来れるかな・・・」
音子はおにぎりをかじりながら呟いた。
「ああ、来れるさ、意外と近かったしな」
なんの気なしに交わす会話が、とても温かく感じた。
/93ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ