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トライ アゲイン
第6章 陸上部の飛鳥先輩

飛鳥は照れを隠すように
真理亜の視線が届かない死角に逃れて
「湿布薬どこだろうなあ…」なんて独り言を言いながら今度は青沼先生の机の引き出しを漁ってみたくなった。

机の引き出しを順番に開けてみる。
女性らしく引き出しの中は綺麗に整理されている。

一番下の引き出しには可愛いピンク色のポーチが隠すように置かれていた。
飛鳥は泥棒のように音がしないようにそっとポーチのジッパーを開けてみた。

メイク用具が乱雑に入っている。

飛鳥はその中から口紅を見つけた。
キャップを開けるとなんとも言えぬ良い香りがする。

『この口紅が青沼先生の唇に触れるんだ…』

匂いだけじゃ物足りなく
飛鳥は口紅の先っぽをペロリと舐めた。
ネットリと吸い付くような感触に思わず青沼先生とキスをしている感覚に陥る。

『た、たまんねえ!』

ジャージを突き破らんばかりに勃起している股間の膨らみを揉みまくる。

「あへっ!!」

興奮しまくっていた飛鳥はパンツの中におもいっきり射精してしまった。

『うわっ!出しちまったよ!!』

股間が熱く濡れている。
だけどもすぐにその熱さは冷えてしまって
冷たい感触になって気持ち悪いったらありゃしなかった。

「飛鳥先輩?」

急に静かになったものだから
真理亜が不審に思って飛鳥の死角から声を掛ける。

「あ、いや、湿布薬が見当たらなくてさあ…」

飛鳥はヤバい!とばかりに慌てて机の引き出しを閉めた。

「先輩、もしかしたら救急箱の中じゃないですか?」

真理亜が戸棚の上に置かれている赤十字のマークが描かれている箱を指差した。

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