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誰にも言えない!
第7章 汗をかいたら
楽しい時間はすぐに過ぎ、
時計を見るともう18時を過ぎていた
「駅まで送ろうか?」
先生はそう言ってくれたが、
朝、よしくんに会ったことを思い出した
「もしかしたら、駅に学校の人いるかもしれないから・・・」
どれだけお互いを大切に思っていても
どれだけ大好きでも
万が一、私たちのことを誰かに知られてしまったら
離れなくてはいけない
それに、どれだけ先生に迷惑をかけてしまうことだろう
「そうだな・・・、
じゃあ駅近くまで送るよ」
私は荷物をまとめて、身だしなみを整える
私たちは家を出る前に
もう一度抱きしめ合い
キスをしてしばらくそのままでいた
「俺たちが付き合うって言うことは
こうやって人目を憚らないといけない
七海の将来のためにも、俺のためにも
普通の男女の付き合いとは違う
友達にも相談できない
ましてや家族にも応援してもらえないかもしれない
少なくとも、七海が高校を卒業するまでは」
私は先生の腕の中でその言葉を聞いた
「俺はそれでも七海が好きだよ
絶対に大切にする」
「私もです
絶対に一緒に居たいです」
私は先生を強く抱きしめて言った
私達はもう一度見つめ合い
深くキスを交わした
「よし、家を出たら
先生と生徒に戻ろう」
私は先生を見上げ
微笑んで頷いた