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彼女はボクに発情しない
第7章 素晴らしい日々を彩る伴奏曲
「あ、高山くんさ」
あれ?女の子?・・・笹本さん?
「もし、よかったら、一緒に勉強会しない?」

え?!

「あー!俺も!俺も!!!」
長谷川くんが絡んでくる。
「あんたはいいのよ、補習受けたいんでしょ!?」
これは・・・高槻さんの声?

気になる。後ろを振り向いて、確かめたい。でも・・・

「図書館とかで、試験勉強しない?」
なおも、笹本さんが陽太に言う。

心臓が、ドキドキした。なんでだろう。ふーっと意識が遠くなるような、手足の先が冷たくなるような感じがする。

「そうだよ、高山くん、いっつも赤点ギリギリじゃん。私らと勉強したら少しは良くなるかもよ?」

ヤメテ・・・。

「今日から、試験までの間・・・一緒にどうかな・・・?」

ダメ・・・ダメ・・・。
だって、陽太は私と『合宿』を・・・。

そう思って、私はハッとした。何を思ってるの?私・・・。
陽太は別に私のものでもなんでもない。
陽太が笹本さんたちと一緒に勉強したいと言ったら、止める権利なんてない。

だけど・・・だけど・・・。

手にじっとりと嫌な汗をかく。足が、震える。

そうか・・・そうだ、これは・・・『恐怖』だ。

今までこんなことなかった。陽太には男友達はたくさんいた。それはそんなに気にならなかった。でも、女の子の友だちができたら?

その子のことを陽太が好きになったら?

私のことを、見てくれないようになったら?
私のもとに、走ってきてくれなくなったら?

息が浅くなる。
自分で自分の体に手を回し、ぎゅっとしていないと、叫びだしそうだ。

たった、これだけのことで、こんなになってしまう。
陽太が、離れていってしまうことなど考えることが出来ないくらい、私にとって陽太は大きな存在なんだ。
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