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love is over
第2章 序章
夫でもある直樹と結婚した夏生は30才の初婚だった。
結婚をと決めた後、直樹が隼人を夏生に会わせてくれた。
それは去年のことでその時、彼は16才の高校一年生だった。
夏生は女性の平均よりも163cmと背が高く、整った目鼻立ちで小顔に肩まで伸びた黒髪が良く似合う綺麗な女性だった。
高校時代、夏生は陸上部で走り高跳びの選手だった。そのことを直樹が夏生と一緒の時、息子の隼人に教えてた。
それからも何度か三人で食事をし隼人は笑った時の笑顔が可愛いと想う夏生に一目惚れをしてしまってた。
隼人の母親は彼が小学五年生だった時、交通事故で亡くなってた。それ以来、父親の直樹が隼人を男手一つで育ててた。
新しい母親に成る夏生との結婚に隼人は反対しなかった。
でも結婚し毎日、密かに想いを寄せてた夏生と一緒に暮らすのは正直、隼人には辛かった。
お互い何を話せば良いのかも分からず隼人と夏生は、言葉を交わすことも少なかった。
夏生は隼人に嫌われてると想ってたようだったが実はそうではなかった。
隼人は愛してはいけない夏生が好きだった。それをひた隠しにしてた。
直樹と夏生は隼人が羨む位に仲が良かった。
それを隼人は殆んど毎日、見せ付けられてた。
そこに隼人が入り込む隙はなかった。
直樹と夏生が結婚し既に一年を過ぎ隼人は17才になっていた。