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エリート妻色情飼育
第93章 第二章 専属秘書
裕子入社3年目「特別秘書室」
20●0年2月20日 AM 10:00

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最初に秘書室のインターホンのボタンを押した時にも裕子の不安は続いていた。
秘書室自体が社長室の「前室」になっていたからだ。

「いらっしゃい・・・」
含むような笑みを浮かべて彼女は迎い入れた。

「特別秘書課」が創設されて五年。
秋元薬局が企業としては黎明期の頃からの社長秘書である、チーフの安藤早苗であった。

今年で四十五歳になる彼女は、裕子と入れ替わるように退職する。
社長である幸造のプライベート全てを把握する、最強の秘書であった。

本来の「秘書課」を陰で牛耳っていたほどだ。
幸造の裏金全てを把握し、鉄のような意思の強さで秋元グループの根源を秘かに支えていたのである。
独身のまま幸造に全てを捧げた彼女に対し、破格の退職金も当然だが第二の人生を満喫できる程の報酬は今までも支払われていた。

秋元グループを巨大に成長させた功績ある彼女の希望を拒む理由はない。

彼女無しでは今の繁栄は無かったと言っても過言ではないからだ。
幸造としては自分の「獣じみた欲望」も全て許してくれる母のような早苗を手放したくはなかったが、彼女の残りの人生を祝福する上でも退職に同意したのだ。
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