この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
エリート妻色情飼育
第95章 第四章 裏の顔
「あ、あのぉ・・・」
戸惑いに言葉が途切れてしまう。

「わ、私が・・・
ひ、秘書って・・実は・・・?」

「ふふふ・・・」

裕子の怯えた眼差しをくすぐったく感じて、早苗は微笑んだ。

「ようやく、理解したのね・・・」
耳元で囁いている。

甘い香水の匂いと共に、今から聞かされようとする事実に身体が熱くなっていくのを感じていた。

「単なる秘書だと思っていたのでしょう?
それも社長のセクハラ用の・・・」

「そ、それは・・・」
裕子の喉が上下した。

「やっぱり・・そうか・・・」
早苗は満足そうに頷いた。

「私から説明しろってことね・・・
専務もズルいわねぇ・・・」

「えっ・・・?」
悟のことを言われて裕子は声を出してしまった。

「実は専務からの推薦なのよ・・・」
反応の一つ一つがワクワクして早苗は楽しかった。

「特別秘書室って、
社長の趣味もあるけど本当は凄い部署なのよ・・・
貴方は裏から会社を支えるチーフになるの」

早苗から信じられない言葉を聞きながら、裕子は自分の運命が大きく転換する瞬間を噛みしめていた。

「う、裏から・・・?」
それを確かめたくて声を出した。

その時。
ガチャリと、社長室のドアが開いた。

「あっ・・・」
裕子と目を合わせた秘書の姿をした女は、小さく声を漏らした。

乱れた衣服を気にしながら、秘書室脇のロッカー室の扉に飛び込むように消えていった。

一瞬にして状況を把握した裕子は頬を染めた。
その瞬間、インターホンが音を鳴らした。

「はい・・・」
素早く受話器をとった早苗の耳元で、アクの強い関西弁が響いた。

「コーヒー、たのむわ・・・」
皺がれた声は裕子の耳にも届いた。

「かしこまりました・・・」
静かに受話器を置くと、早苗が優しく言った。

「伊藤さん、社長室にコーヒーをお持ちして・・・」

含むような笑みに、裕子は言い知れぬ不安を抱くのであった。
/653ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ