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エリート妻色情飼育
第104章 第三部 想い 第十一章 退職の挨拶
「あら、言ってなかったかしら・・・」
早苗がイタズラっぽく笑った。

「だって小学生の頃からだから・・・
お母さんみたいなものですもの・・・」

「たしかに・・・」
悟も嬉しそうに白い歯をこぼした。

母親の辛い記憶があったが、早苗の存在にどれだけ救われたか分からないほどだった。

「早苗はウチの会社の最古参やからなぁ・・・」
幸造も感慨深げに呟いた。

「人をお婆ちゃんみたいに言わないでよ・・・」
早苗の言葉に幸造と悟は噴き出した。

【はははは・・・】
【ふふふふ・・・】

釣られて裕子の笑い声も重なった。

三人は家族のようなものだったのかもしれない。
だからこそ、重要な秘密も共有できたのだろう。

果たして自分が早苗の代わりを務められるのだろうか。
裕子は急に不安を覚えた。

そんな裕子の表情を見て早苗は決心するように言った。

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