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エリート妻色情飼育
第107章 第十四章 発情
「さ、早苗ぇ・・・」
腰をローリングさせながら愛する名前を呼ぶ。

何度、抱こうと思ったことだろう。
その度に心がブレーキを踏んだ。

もう二度と、愛する人を無くしたくない。
裏切られたくないと思ったからだ。

早苗も自分の気持ちを察したのか、レズビアンだと打ち明けられ、実際に女性のパートナーを紹介された時は驚いたが安心もしたのだ。

仕事上だけの付き合いになるが、早苗と共にいられることが嬉しかった。

まさか今日、早苗とセックスするとは想像もしていなかったのだが。

「最高やっ・・早苗・・・・
お前は最高やでぇ・・・」

「う、嬉しいっ・・幸造様ぁ・・・」

二人は昔からの恋人同士のように愛し合っている。
それは当然のことかもしれない。

二十年以上もの間、恋心を押さえていたのだから。
もう二人を邪魔するものは何も無いのだ。

「好きやっ・・愛してるっ・・・
早苗っ・・愛してるでぇ・・早苗ぇ・・・」

「嬉しいっ・・私も・・私もぉ・・・
幸造様ぁ・・愛してます、愛してますぅ・・・」

首を捻り振り返りながら声を絞り出す早苗の頬を孝造が愛おしそうに撫でている。

「あぁ・・おネェ様・・・」
裕子の掠れた声が漏れる。

「す、凄い・・こ、こんなの見るの・・・
は、初めて・・・」

食い入るように二人の痴態を見つめている。

幸造が連れてくるセクハラ用の秘書とは比べ物にならない。
愛のあるセックスは何よりも興奮をよんだ。

身体が熱い。
愛する早苗をとられた嫉妬ではなく、幸造と結ばれたことを祝福したい気持ちが強かった。

だが、それ以上に興奮していた。
目の前に観る激しいセックスに発情しているのだ。

「えっ・・・?」
肩をギュッとされ、思わず顔を上げた。

「裕子・・・」
男が真剣な眼差しで見つめている。

「悟さん・・・」
無意識に名前で呼び返していた。

三年間、恋心を秘めていた上司なのだ。
今、心が通じ合っているのが分かる。

「愛している・・裕子・・・」
顔が近づいてくる。

「ずっと、好きだった・・・」
重なろうとしている唇に声が溶けていく。

(私も・・悟さん・・・)

裕子の返事は絡まる舌と共に、男の中で消えていくのだった。
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