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エリート妻色情飼育
第117章 第二十三章 早苗の想い
だけど。
早苗は尽くしたかったのだ。

身も心も全てを捧げて。

幸造の妻になり、悟を息子のように愛したかった。
だが、それは無理なことだった。
幸造と悟の心の傷は決して消えることはない。
自分が妻と母になったとしても、安らぐことはできなかったに違いないのだ。

それなら。

二人が死に物狂いで大きくなろうとする野望をシンプルに手助けすることに、早苗は切り替えたのだ。
強引に業界のルールを破りながら邁進する幸造のストレスは、常人には理解できないことだった。

だから。
幸造が欲するままに女を漁れるよう、架空の経費を捻出したり、時には風俗店に派遣を依頼もしたのだ。

女達を躾け、にわかな秘書にもしたてた。
そんな芝居じみた演出で愛する男の負担が減るならと。

早苗は無心に尽くしたのだ。

それでも早苗の本当の望みではなかった。
真の願いは。

幸造と悟の奴隷になること。
何も考えずに足元にひれ伏し、自分の全てを捧げる。

こんな幸せなことがあるだろうか。

幸造の足を舐めてもいい。
舌を差し出し、指先から一本一本、味わうのだ。

御主人様。
そう、呼びかけながら。

「んんっ・・・あ・・ひぃ・・・」
悟の逞しいペニスが現実に引き戻す。

そうだ。
そうなのだ。

今は愛らしい悟に貫かれている。
息子のように愛していた男だ。

「悟様ぁ・・いいっ・・・
もっと、もっと・・突いて下さいぃ・・・」

成長した男を御主人様に置き換える。
支配されたいのだ。

「ああぁ・・・いいっ・・悟様ぁ・・・」
メス犬になる。

ずっと望んでいたことだ。

だから。
裕子にも同じ気持ちになってほしかった。

彼女なら。
自分のように後悔することなく。

愛する男達の奴隷になれるのだから。

(裕子ぉ・・・)
官能に咽びながら、早苗は裕子に呼びかけるのだった。
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