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エリート妻色情飼育
第169章 第十四章 御主人様
「あぐぅっー・・・」
その度に裕子も反応する。

「く、くそっ・・裕子っ・・・
どうだっ・・俺は誰だっ・・・
裕子っ・・・?」

悟を真似て叫ぶ男を愛おしそうに裕子が抱きしめる。

「ああぁ・・んん・・凄く逞しい・・・
克己様・・御主人様ぁ・・・」

二人のやり取りを聞く春香の頬が赤く染まる。
夫のセックスを見て興奮しているのだ。

「克己さん・・あなたぁ・・・」
震える声に克己は視線を向けた。

愛おしい妻が自分の名を呼んでいる。
その頬を優しく撫でながら声をかけた。

「春香・・ごめんな・・・・」
こんな異常なシチュエーションに、妻を巻き込んでしまったことの罪の意識で泣きそうになっている。

「ううん・・いいの・・・」
春香は直ぐに否定した。

「だって・・・」
恥ずかしそうに視線をそらしている。

「何だか・・嬉しいの・・・」
「えっ・・・?」

妻の意外な言葉に克己は驚いた。
この異常な状況が嬉しいとはどういうことだろうかと。

「裕子さんも悟様も大好きだから・・・」
これは芝居ではなく本心だった。

「最初は驚いたけど・・今は・・・」
頬に当てられた夫の手をギュッと握る。

(春香・・・)
悟は動きをとめて聞いていた。

「愛してます・・克己さん・・・」
「は、春香ぁ・・・」

いじらしい妻の言葉に胸が高まっていく。
妻が四人の異常な関係を認めてくれたのだ。

嬉しさが込み上げてくる。
裕子と一緒にいられることもあるが、春香を悟と共有できたことが克己にとって歓びに感じるからだ。

「副社長・・・」
「悟でいいよ、井上・・・」

セックスの場にふさわしくない役職名で呼ばれ、悟は照れくさそうに笑った。

「悟さん・・春香を・・・
よろしくお願いします・・・」

克己も白い歯をこぼした。
悟と心が一つになった気がしたからだ。

「おう、まかせとけ・・・」
悟も嬉しそうに声を返した。

「じゃあ、改めて・・・」
裕子がイタズラな目で言った。

「楽しみましょう・・・?」
鏡の中で他の三人も笑みを浮かべるのだった。
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