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背徳は蜜の味
第36章 人妻その三十六 ~義弟に抱かれて~
初めて義弟の健二くんに抱かれて数ヶ月…
健二くんは今も和海たちの部屋に居候している。
「お前さあ、部屋を探す気ないだろ?」
朝食のトーストに噛りつきながら
夫の健一が健二に向かって文句を言った。
「だってさあ、この部屋すごく居心地がいいんだよ」
お前が居候していると
この先家族が増えると手狭になるんだよと
健一はお腹の膨らみが目立ち始めた和海のお腹を撫でた。
あの時…
夫が出張から帰ってくるや否や
和海は「疲れているんだよ」と渋る夫を有無を言わさずにラブホテルに誘った。
そして帳尻合わせのように生挿入してもらい膣(なか)に射精してもらった。
和海は危惧していたように妊娠していた。
それは4日前に半ばレイプのように中だしされた義弟の健二の子種か、事後工作して中だしをしてもらった夫の健一の子種かはわからない。
どちらの子種で懐妊したにせよ、血液型も容姿もウリ二つの男に孕ませられたからには生まれてくる子はどちらにも似ているだろうし、DNAだって類似しているから和海が黙っていればわからないに違いない。
健一も健二も和海のお腹の中の子供は自分の子供に違いないと思っている。
これでいいんだわと和海は自分に言い聞かせた。
安定期になれば、昼は健二に抱かれ、夜は夫に抱かれようと思っていたので、義弟が未だに居候を決め込んでも今までのように目くじらを立てる事もなくなった。
「お腹、俺にも触らせてもらえないかな?」
健二がそう言って和海のお腹に手を伸ばした。
「きっと可愛い子が生まれるに違いないよ」
そう言って和海を見つめる義弟の健二の眼差しは
紛れもなく父性に目覚めた柔らかく穏やかであった。