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ココロのアナ
第13章 躾④


3月の終わり…
旭が退職届けを出しに行った。
はじめから1年契約でも
「礼儀だから」と言い。


不思議だった事がある。
なぜ旭みたいな次期社長を
ウチの会社が採用したのか…



「旭よくうちの会社入れたな」


「あー…うん。
それもコネみたいなもんだよ」

笑ってはいるが
どこかやり切れない表情をする


「俺ね社長とか興味ないんだよね
本当は兄さんが継ぐはずだったんだし
でも会社立ち上げちゃってさ…
俺しかいないからヤレ。って強制的に
それで父親と就職の事揉めたから
説明会行ったんですよ
でも修に会っちゃって…
どうしても調教してやりたいって
どんな手使ってでもね
だから1年そこで働いたら
後は会社戻るって父親に頼み込んで
社長に話つけてもらったんですよ」



「俺を調教してどうだった…?」


「楽しいですよ
まぁ…若干邪魔が入りましたけど」


「そうか…」


明日俺はココを出る。
旭が最後の仕事を終えるから。
気持ちは伝えずに旭が帰ってくる前に…



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