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12歳年下の旦那さんとの甘い生活
第21章 倉敷美観地区
まずはここらしい事を…しようと
港斗君は言ってはいたけど。
倉敷美観地区に来て、
大原美術館に行くのは
ここらしい事…じゃないのかな??
『巴、着きましたよ…ここです』
と…ある建物の前で
ここですと旦那さんが足を止めたので、
巴は目の前にある建物を見上げた。
「ここって…観光案内所…?」
観光案内所とは言っても、
この美観地区の景観に溶け込んでいて。
真新しい建物って感じではない。
この建物は観光案内所と
2階にある休憩所からは
美観地区の景色を眺められる。
小さな子供を連れていても
オムツ替えシートや
授乳室もあって、
公衆トイレやコインロッカーもあるので
位置的にも美観地区の真ん中になるから
美観地区観光の拠点にいい立地だ。
『丁度今居る、この辺りが…
実写版のるろ剣で、
剣心と左之助が戦った辺りですよ』
「そうなんだ……セットか
何かだと思ってたけど…」
『とりあえず、中に入りましょうよ』
中に用事があるみたいで、
彼が案内所の中に入って行って。
パンフレットや観光マップが
自由に貰える感じになっていたので。
美観地区の観光マップを1枚貰った。
しばらくすると彼が戻って来て。
その手には何かを持っていた。
「用事は済んだの?」
『ええ、無事に欲しかった物も
手に入れられましたんで。
早速このまま乗りに行きましょう』
「乗るって…何に?」
『倉敷と言えば…のあれにですよ。
川に船があるじゃないですか、あれです。
あれ、ネットとかで事前予約が
できないシステムなんですよ…』
彼がまずここに来た理由は、
くらしき川舟流しの
チケットを買う為で。
美観地区の中心を流れる
倉敷川を川舟で巡る物で
美観地区の眺めを船から楽しめる。
丁度…今居る観光案内所から
橋を渡った向こう側が
川舟の乗り場になっていて。
9時半から17時までの時間に
30分毎の出発になっている。
所要時間は…約20分ほどで
定員は6人まで。お値段は
大人1名500円と…
ワンコインで楽しめてリーズナブルだ。
初回の空きが運よくあったので、
9時30分からの川舟流しに
私と旦那さんは乗る事が出来た。