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12歳年下の旦那さんとの甘い生活
第21章 倉敷美観地区
くらしき川舟流しの船は、
観光案内所を出発して。
観光案内所のある方の岸から
渡って来た橋の下をくぐって
倉敷美術館方面に進んで行く。
『さっき、居た倉敷館も
こうして…川の方から見ると
なんだか…違った雰囲気に見えますね』
倉敷館の2階にある休憩所から
こっちに小さい子が手を振っているのが見えて。
『巴、あの子。手、振ってくれてますよ』
建物の2階から手を振っている
小さな子供に彼が手を振り返していて。
隣にいたお母さんもこっちに
小さく手を振ってくれたので、
こっちも遠慮しながら手を振り返した。
『あははは、なんだから
あれみたいですよね?
遊園地のジェットコースターが
上に昇って行く時みたいな…感じですね』
『倉敷館の…お隣には
倉敷民芸館…がありまして…』
蔵の様な建物が2つ
繋がったみたいな建物が
倉敷民芸館なのだそうで。
ここでは地元の岡山の物だけでなく
世界各国で使われる、
暮らしの中で使われる品々を
15000点展示しているのだそう。
すげの笠にはっぴ姿の船頭さんが、
美観地区の案内をしてくれながら
竹の棒で器用に船を操っている。
今橋と言う橋の手前で
折り返して元の方向に戻って行って。
スタート地点の中橋の下をくぐって
今度は高砂橋の方向へ進んで
高砂橋の手前で折り返して。
元の場所に戻って来ると言う感じだ。
川舟の上から見える美観地区の
景色や…美観地区の景色を
背景にして一緒に写真を撮ったりして。
くらしき川舟流しを楽しんだ。
元の乗り場に戻って来て、
船頭さんにお礼を言って
さっき川舟で向かった今橋の方向に
今度は…通りを歩いて進んで行く。
『じゃあ、大原美術館行きましょうか』
パット見ただけでは前の素通り
してしまいそうな感じの
ツタの生えた石垣の門の先に
存在感を隠しきれてない
古代ローマの神殿の様な建物が見えていて。
『どうぶつの森の…マイデザインを
大原美術館も配布してるらしいですね』
博物館や美術館が所蔵品を
マイデザインとして配布していて
自分の島で美術品と触れて
楽しむことが出来たりするらしい。
「自分の島で…芸術の秋が
楽しめるって事…?」