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第51章 ２０２４年大晦日

『巴』

「ど…どうしたの？何か
あっちに忘れ物でもしたの？」

『いえ、キス初めしましょうよ』

「え？ここで？キスするって事？」

階段の途中からは
明石海峡大橋と…神戸の街の
灯りが見えていて。

同じ段に一緒に立つと…、
旦那さんの顔が近付いて来て
ちゅ…と…こっちの唇に
旦那さんの唇が重なる。

『今年のキス初めですね、巴』

「さっきも…キスしてた気がするけど…
まぁ…キス…初めって事…にしとこうか」

『じゃあさっきのは２年セックスでしたし、
気を取り直してゆっくりと
姫初めしましょうよ、巴』

…とまぁ…こんな感じで…、
相変わらず…港斗君は…
２０２５年も港斗君だなぁって
そんな風に…その言葉に感じてしまって。

『何で…笑うんですか？』

「ううん、何でもない…何でもない…の…」

『あ、内緒にするんですか？
ベッドで全身こちょこちょの刑にしますよ？』

と…新年早々から謎の刑に
処される事になってしまって…。

私の２０２５年は…
こんな感じに始まった…みたいだった。

今年は…結婚式が…あるし…
新婚旅行にも…行くし…、
妊活も…する…事になっているし。

今年の４月に妊娠したら、
１２月に出産して…自分が…
旦那さんとの子供の…お母さんに
もしかしたらなっている…なんて
そんな未来も…あるかも知れない年で。

もう…始まった時から…
私の中で…特別な…１年になりそうな
そんな予感しかしない…年だけど…。

この…旦那さんとなら
バタバタして忙しい日常も…
笑ったりしながら楽しく過ごせそうだなって。



２０２５年…、

今年も…よろしくお願いします…。



「ねぇ、旦那さん…」

『どうかしたんですか？奥さん』

「大好き」

『なっ…何なんですか？
あ、さては…あれですね？
大好き初めって事ですね？
じゃあ…僕も…巴に沢山
大好き初めしないと…ですね…』










１２歳年下の旦那さんとの甘い生活



　　　　　　　　　　ー　おしまい　ー