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幻影の胡蝶 〜桃源郷の寵妃達〜
第4章 美しき桃源郷
玄武の腕の中に嬉しそうに蹲っている鶯を見て、苛々が増しそうだ。






青スジを立てている胡蝶を見て、玄武はやはりクスリと笑った。

「なんでこんな揉め事を起こしたの?」

玄武は鶯の頭を撫でながら優しく聞いた。






「……あの胡蝶がここの輪を乱す事をしたので…。」

チラッと胡蝶を見て鶯は言った。







輪を乱してるのはお前だ。

鶯を見て、そんな言葉をグッと飲み込んだのは舞鶴だった。

胡蝶は相変わらず、『元凶がなんとかしろ。』と言う目線を玄武に送っている。






そんな胡蝶と舞鶴の顔を交互に見て、玄武は浅いため息を吐いた。

「胡蝶はちゃんと、朱雀からお咎めを受けてるから……ね?」

「!!」






笑って胡蝶を見た玄武の言葉に、胡蝶は昨夜の朱雀と桔梗の交わりを思い出した。

その途端、かぁっと顔が赤くなって、胡蝶は玄武と鶯から顔を逸らした。

その胡蝶の表情を見て、玄武は目を細めた。







「収まりがつかないなら……胡蝶、こっちにおいで。」

途端にその場の全員の表情が変わった。

1番表情を歪めたのは、玄武の腕の中に居た鶯だ。






揉め事を起こして、あわよくばこのまま玄武の部屋に行こうとした。

それがいつも通りの状況なのに、玄武は鶯の体を離して胡蝶に手を伸ばした。






(っマズイ…。)

舞鶴がそう思った時に、玄武はチラッと舞鶴の表情を見た。

顔を青くしている舞鶴に、玄武はニヤッと笑う。






周りがまたざわめきだして、胡蝶は目の前に出された玄武の手を凝視している。

この状況をどう治ればいいか、困惑している様だ。







(まだ胡蝶に、玄武様の能力を話してない。)

舞鶴もまた、胸の鼓動を早くして、玄武と胡蝶を見ていた。



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