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幻影の胡蝶 〜桃源郷の寵妃達〜
第5章 情欲に呑まれる
出来ないだろうと玄武が目を伏せた瞬間、胡蝶は言った。

「出来ます、玄武様が私に協力してくだされば。」





胡蝶の言葉と、心の声が同時に聞こえた。

その言葉に嘘偽りが無いと分かると、玄武は顔を上げて胡蝶を見た。






顔を赤くして、それでも真っ直ぐに自分を見てくる胡蝶の顔があった。






「……俺の協力が必要?」

「…玄武様にしか頼めない事です…。」






胡蝶が顔を赤くして頼んでいる事は、玄武の興味を引き出した。

(可愛いらしい事を考える。)

胡蝶の提案に気をよくした玄武は、その赤い顔に触れた。






「いいよ、俺が胡蝶の嫌な事を忘れさせてあげるよ。」






胡蝶が望んでいた事。

それは昨夜の朱雀の姿を記憶から消したかった。






もうあんな気持ちに振り回されるのもごめんだ。

そして、そんな傷付いた気持ちを持ったまま、他の四天王を愛する事なんて出来なかった。






【私に、男と女の情事を教えて欲しい。】






目を背けたくなる様な苦痛の時間では無くて。

甘美な気持ちに、頭を痺れさせる位素敵な。

そんな男女の交わりを教えて欲しかった。














夜になれば、また四天王の屋敷は静かになる。

彼らの部屋に入る事が出来る女人は、その日選ばれた女人だけだからだ。






満月より少し欠けた月が、桃源郷を照らした。

その月明かりの下で、玄武と胡蝶。

そして玄武の寵妃【音羽】が向かい合って座っていた。






「胡蝶、この美しいのが俺だけの寵妃の音羽だ。」

まるで音羽を自慢する様に、玄武は彼女の肩を抱いて胡蝶に紹介する。






「音羽、実は朱雀と胡蝶の間でこんな事があってね……。」

玄武が朱雀がワザと胡蝶の好きな男の姿で他の女人との情事を見せつけて、彼女が辛い思いをした事を伝えた。
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