この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
天狐あやかし秘譚
第114章 天道是非(てんどうぜひ)
SUKUSEが少し顔をうつ伏せるようにする。ベールで視線がどうなってるか見ることができないが、あたかも水晶球の中に映る『未来』を覗き込んでいるようだった。特に呪言を唱えている形跡もないし、印を結んでいる様子もない。
ただただ、じっと目の前の水晶球に目を凝らしているように見える。
「え・・・?」
思わず声が漏れた。
何かの演出なのだろうか。SUKUSEが見つめている水晶球が青白くボワっと光り始めたように見えたからだ。
光は次第にその強さを増していく。それは水晶球から発せられているようにも見えるが、見ようによっては、球の下側から光が差しているようにも見えた。
その時、ガタッと私の背後で何かが崩れる音がする。
同時に私の背筋になにかとてつもなく冷たいものが走ったのが分かった。
これ・・・この感触!?
この感覚には覚えがある。
河西さんが鬼道を開いた時の
切り刻まれたホシガリ様が蘇った時の
舞衣ちゃんが黄泉の扉を開いた時の・・・
そして、
シラクモが、イタツキが、カダマシが、クチナワが、
緋紅が・・・
神宝の力を使ったときの感覚!
「ダリ!!」
「綾音!」
ダリが姿を現し、私とSUKUSEの間に立つ。
どうやらダリもまた、私と同じことを感じ取っていたようだった。先程、背後から聞こえた音はダリが身じろぎをした音だったのだ。
そして、その手にはすでに退魔の槍『天魔反戈(あまのかえしのほこ)』が握られていた。
「貴様!」
「ダリ!気をつけて!そいつ・・・」
神宝を持っている。
そう言おうとした矢先、SUKUSEがニヤリと笑い、水晶球を支える台座の基盤になっているところ・・・一見すると白色の金属でできた円盤に見える部分・・・を持ち上げた。そのせいで水晶球は床に転がり落ち、真っ二つに割れてしまう。
「さすがに天狐のは『視えない』か。
でも、天狐の力の源・・・あなたのなら『視えた』わ」
彼女はくるりとその基盤部分をこちらに向かってひっくり返す。白く塗られた裏面が返り、現れたのは古代日本で使われたような鏡だった。
その鏡面が青白く光っている。
「さあ・・・未来は『確定』した。
浦原綾音・・・あなたは3日後に・・・転落死するわ」
ただただ、じっと目の前の水晶球に目を凝らしているように見える。
「え・・・?」
思わず声が漏れた。
何かの演出なのだろうか。SUKUSEが見つめている水晶球が青白くボワっと光り始めたように見えたからだ。
光は次第にその強さを増していく。それは水晶球から発せられているようにも見えるが、見ようによっては、球の下側から光が差しているようにも見えた。
その時、ガタッと私の背後で何かが崩れる音がする。
同時に私の背筋になにかとてつもなく冷たいものが走ったのが分かった。
これ・・・この感触!?
この感覚には覚えがある。
河西さんが鬼道を開いた時の
切り刻まれたホシガリ様が蘇った時の
舞衣ちゃんが黄泉の扉を開いた時の・・・
そして、
シラクモが、イタツキが、カダマシが、クチナワが、
緋紅が・・・
神宝の力を使ったときの感覚!
「ダリ!!」
「綾音!」
ダリが姿を現し、私とSUKUSEの間に立つ。
どうやらダリもまた、私と同じことを感じ取っていたようだった。先程、背後から聞こえた音はダリが身じろぎをした音だったのだ。
そして、その手にはすでに退魔の槍『天魔反戈(あまのかえしのほこ)』が握られていた。
「貴様!」
「ダリ!気をつけて!そいつ・・・」
神宝を持っている。
そう言おうとした矢先、SUKUSEがニヤリと笑い、水晶球を支える台座の基盤になっているところ・・・一見すると白色の金属でできた円盤に見える部分・・・を持ち上げた。そのせいで水晶球は床に転がり落ち、真っ二つに割れてしまう。
「さすがに天狐のは『視えない』か。
でも、天狐の力の源・・・あなたのなら『視えた』わ」
彼女はくるりとその基盤部分をこちらに向かってひっくり返す。白く塗られた裏面が返り、現れたのは古代日本で使われたような鏡だった。
その鏡面が青白く光っている。
「さあ・・・未来は『確定』した。
浦原綾音・・・あなたは3日後に・・・転落死するわ」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


