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天狐あやかし秘譚
第117章 献身奉仕(けんしんほうし)
「扱うって・・・どういう意味?」
なので、ちょっとツッコんだ質問をしてみた。ババの眉がピクリと上がった。
「白い方は、本来は『先見の儀式』に使うもんや。黒い方はな、今となってはもう何に使うんかよう分からんようになってしもとる。」
どうやら二枚の鏡は色が違うらしい。白いほうが先見・・・多分こっちが未来を見る鏡だ。そして、黒い方・・・二枚が一組で伝わってるのかな?そう思った。
「先見って・・・未来がわかるの?」
もう少し知りたかった。未来がわかるなら、父の力になれる。その一心だった。ただ、この質問はババの不信感を強めてしまったようだった。少しだけだが、ババの語気が強まった。
「なんでそんなもんに興味持つんや?・・・あれは慎重に扱わんとあかんもんや。先を見るいうことは、本来人に許されへん恐ろしいことやさかいに。」
恐ろしいこと・・・父もそのことを聞いていたから躊躇していたのかもしれない。そんなふうに思った。ババも私を止めようとしたに違いないが、このときの私には逆効果だった。
父が真剣に恐れている、ということはその鏡の力は本物で、それを使えば物事はうまく転がる・・・。父も昔の優しかった父に戻るし、母のつらそうな顔を見ずに済む。
私と水有も同じ高校に行って、何もかもがもとに戻る。
そんなふうに考えてしまったのだ。
なので、ちょっとツッコんだ質問をしてみた。ババの眉がピクリと上がった。
「白い方は、本来は『先見の儀式』に使うもんや。黒い方はな、今となってはもう何に使うんかよう分からんようになってしもとる。」
どうやら二枚の鏡は色が違うらしい。白いほうが先見・・・多分こっちが未来を見る鏡だ。そして、黒い方・・・二枚が一組で伝わってるのかな?そう思った。
「先見って・・・未来がわかるの?」
もう少し知りたかった。未来がわかるなら、父の力になれる。その一心だった。ただ、この質問はババの不信感を強めてしまったようだった。少しだけだが、ババの語気が強まった。
「なんでそんなもんに興味持つんや?・・・あれは慎重に扱わんとあかんもんや。先を見るいうことは、本来人に許されへん恐ろしいことやさかいに。」
恐ろしいこと・・・父もそのことを聞いていたから躊躇していたのかもしれない。そんなふうに思った。ババも私を止めようとしたに違いないが、このときの私には逆効果だった。
父が真剣に恐れている、ということはその鏡の力は本物で、それを使えば物事はうまく転がる・・・。父も昔の優しかった父に戻るし、母のつらそうな顔を見ずに済む。
私と水有も同じ高校に行って、何もかもがもとに戻る。
そんなふうに考えてしまったのだ。

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