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先生、僕のモノになって
第1章 いいよ、泣いても
「俺なんてちっとも、モテなくて。いいなぁ。恋かぁ。」

「ははは。」

古池先生。

安心してください。

私は、あなたの事が好きです。

「さて、授業に行きますか。」

「はい。」

立ち上がって、古池先生の後を付いていく。

背が高くて、優しくて、生徒にも人気があって。

私は古池先生の事が、好きだ。

でも、自分からは言い出せない。

恥ずかしくて、好きだなんて言葉にできない。

できれば、古池先生に好きになって貰って、「俺と付き合って下さい。」と言われるのが理想だ。

「はぁー……」

思わずため息が出てしまう。

男性に好きになって貰うって、どうしたらいいんだろう。

「ん?」

一瞬振り返った古池先生の表情が、優しくてまたドキっとした。
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