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年の離れた妹
第2章 アパート
「兄ちゃん、待って」
「手を繋ぐのは恥ずかしいな」
「おんぶも恥ずかしいよ、兄ちゃん!」
恵津子はまた、えっちゃんに戻っていた。いつも出掛ける時、僕の手を握っていた頃を思い出した。エレベーターが到着すると、扉が開いた。僕はふざけて、妹をお姫様のように抱っこした。恵津子は嬉しそうに、僕の首に手を回した。そのままエレベーターに乗ると、僕たちは10階の部屋に向かった。6人乗りの小さなエレベーターは正面に鏡があり、抱っこされている妹の姿が映っていた。鏡越しに目が合うと、妹は僕の胸に顔を埋めた。古いエレベーターはゆっくり、階を上がっていった。

エレベーターが10階に着いても、妹は僕に抱っこされたままだった。僕は片手をポケットにいれると、部屋の鍵を取り出した。ワンフロアに4部屋しかない一番奥が、僕の部屋だった。恵津子は物珍しそうに回りを見ていたが、決して僕から離れようとしなかった。僕は鍵を開け玄関の灯りだけをつけると、妹を抱いたまま部屋に入った。

「えっちゃん、靴は?」
「兄ちゃんが脱がして」
妹はわざと甘えた声で、僕にウインクした。僕はあきれたふりをして、妹のパンプスを脱がすと、ワンルームの窓際にあるベッドまで連れていった。そして危なくない高さに屈むと、妹をベッドの上に放り投げた。バウンと音がして、恵津子が僕のベッドに身体を横たえた。弾みでワンピースがめくれ、玄関の明かりだけの薄暗い部屋の中で、恵津子の白い脚が太腿まで露わになっていた。

妹は姿態を気にすることなく身体を起こし、膝立ちになると僕に背を向けて窓を開けた。転落防止の柵の間から、遠くのビル街が小さく見えていた。窓の向こうの風景に、恵津子が小さく声をあげた。僕はベッドの対角にある小さなソファに座り、恵津子の後ろ姿を見つめていた。
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