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奥深くナカに注いでください…
第6章 【超進学塾の淫らな個別指導】
「わかってるわかってる」
だ、大丈夫か?
とりあえず復習プリントをやらせてみたが見事に満点
予定していた時間を持て余すという失態
次のところまで先にやってみても良いかもな
「ちょっと待ってて」と職員室へ戻り、次回に用意していた分を手に取ったところで空き時間だった講師に声を掛けられた
「斎藤杏理ちゃん、可愛いでしょ?」
「え…?はぁ」
今、個別指導している生徒を名指しで言ってきた
「あの子頭良いからね、本当はずっとトップレベルなんだけどキミの授業を受けたくてわざと成績落としたらしいよ」
「えっ!?そんなまさか…」
「現にスラスラ解いちゃって時間余っちゃったんでしょ?それもあの子の作戦、まぁ良いように絆されてくださいよ、皆、通る道ですから…」
何か、理由のわからない次元の話をしているように思えた
頭を傾げて指導室へ戻る
よくわからないし、真に受けるのはやめようと判断した
「遅ーい、こっちは高いお金払ってるんですけどぉ〜」
「あ、ごめん、何ならちょっと延長するし」
「それしたらもう終わりって事で良いですか?」
手にしていたプリントを奪ってスラスラと解き始めた
ちゃんと問題読んで考えてるのか?速読?
手が止まる感じがしない
間違える事なく、半信半疑で採点したがこちらも満点……
「ウソだろ…」と思わず声に出していた
「エヘヘ、終わった〜」
予定より25分早く終わってしまったが帰らせても問題ないかな?
先輩講師の判断を煽ごうと席を立ったが目の前に来た生徒に座らされてしまった
「先生知ってた?先生が座ってるところ、死角なんだよ」
「え?」
確かにドアからは見えない
「結構時間余ったし、良い事しよっか?ね、先生…」