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はだれ降り覆ひ
第12章 自由と抑圧
金曜の夜
明日と明後日だけは、
嫌な会社から私は解放される
でも自由という物に身を置くと
違う感情が私にはあるかもしれないと
思うことがある。
決められた制服を着なければいけない
上司の指示に従わなければいけない
事務は営業の指示に従わなければいけない
私語はしてはいけない
そのような抑圧から解放されたはずの週末なのに
抑圧がないことに寂しさを感じてしまう
私は
心の中では抑圧されることを望んでいる
自由など一切ない環境を
心は求めてしまう