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心の中のガラスは砕けて散った
第8章 綾乃と綾
10時5分前、家の前に車が止まった 

「 行きましょうか 」

助手席に座った綾乃に、和彦が照れくさそうな
笑顔を見せ、車は走り出した

「 昨日は・・・・ 」

和彦が前を向いたまま 呟く様に言いかけ

「 昨日の お昼、有難うございました 」

綾乃は和彦の言葉を遮り、食事のお礼を先に述べ、
言外に食事の後の事を遮る

「 昨日の夜、契約を1件取れまして 会社に
  戻ったら、今月初めに商談されたお客様から
  問い合わせが来て、今夜のアポを頂いて
  上手く行けば、今月もう一軒行けそうなんですよ 」

嬉しそうに話し、車は駅前から少し離れた、7階建ての
ビルの駐車場に 

「 ここが 本社です私は3階で 成田さんは2階に
  成ると思います 」

和彦の後を付き 建物の中に入り口に内線が置かれ
内線の下に 各課の番号が書かれた物が 

和彦は内線を取り上げ何か話し、受話器を持ったまま
頭を二度程下げ、綾乃を見て歩き始めた

和彦の後を付き 第一応接室と書かれた部屋に、
ソファーが二つとテーブルが和彦に促されソファーに
座った、ドアがノックされ 長身の男性が柔らかな
笑みを浮かべ、立ち上がった綾乃と和彦に座る様
促し、綾乃の前に座った 大きな体格の細面から
綾乃を見る眼光の鋭い社長の目に、目を合わせ
その目の鋭さに、思わず目を伏せてしまう

「 山田君 昨日上げていたね 」
和彦に笑顔を向けて言い

「 成田さん、何時から働けます? 」

綾乃の差し出した履歴書を一瞥して、社長が聞いて来た
質問を幾つかされるだろうと身構えていた綾乃は 
一瞬戸惑い、その後直ぐ

「 何時からでも、大丈夫ですが 」

戸惑いながら社長に目を合わせ答えた

「 では、明日からお願いします 」

鋭い眼差しが緩み、笑顔を見せ和彦に視線を向け

「 後は頼むね!! 」

和彦が頷くのを見て、立ち上がる、大柄な体がドアの前で
背を丸め応接室を出て行った

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