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心の中のガラスは砕けて散った
第8章 綾乃と綾
「 明日から お願いね、何か有ったら 電話でも
  メールでも良いから、聞いてね 10日に引っ越す
  予定だから 」

綾乃は頷いた時

「 終わりました? 」

更衣室の前から 和彦の声が聞こえ

「 それじゃあ 明日から頑張って 」

菅原は 綾乃の肩をポンと叩き 更衣室の扉を開け
和彦に笑顔を見せ 職場へ戻って行った

「 お疲れ様です、 帰りましょうか 送りますよ 」

和彦が綾乃に笑顔を見せ歩き始める 
駐車場に止まる和彦の車の ドアを開けた時、
車中の熱気が顔を襲ってきた

「 直ぐに冷えますから、」

和彦はエンジンを掛け
エアコンの送風を強くして 綾乃に向け
車は走り出した 

食事を終えた二人の車は ファミレスの駐車場を出て
幹線道路に 助手席に座る綾乃は バックを握り締め
前を見つめていた、 和彦が帰りの車中 幹線道路沿いの
ファミレスを見付け、

「 お昼時ですから食事して 帰りましょう 」
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