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心の中のガラスは砕けて散った
第9章 8月
お食事の時、伸一さんと結婚を前提に
一緒に暮らしていることを話したの
ご主人様 黙って聞いてくれて

「 どうしたい ? 」

私の目の奥に視線を送って 尋ねて来たの
今日でお別れ、ご主人様の目が言ってるのを
感じて、俯いてしまった

判っていた・・・・

・・・今日で終わらせなければ・・・
・・・伸一君と 生涯一緒に・・・・

ご主人様にお逢いするまで 決めていた事
静かなレストランで向かい合って座って
お肉に合わせた、濃厚な赤ワインの
グラスを傾けて、視線は私の目の奥に
ご主人様の視線は、今日で終わり
普通の生活に戻れと、言ってた
私が頷いたら、終わってしまう 
長い時間??? 俯いたまま黙って
顔を上げて、ご主人様の目を見て

「 時々 逢って頂けますか? 」

「 月に一度・・三ヵ月・・半年・・に一度でも・・ 」

ご主人様が少し悲しそうな目で私を見て

「 知らない方が、幸せな事も・・・
  私は、普通の交わりでは無いが、良いのか? 」

ご主人様、私の目を、目の奥を見て来たの
”ブルッ” 身震いして体が一度震え、 
しっかり目を見て頷いていた
ご主人様 少し考えて

「 火曜日は基本休みにしているから 前の週に
  連絡を・・・ 後は遥が決めなさい 」

そう言ってお食事は終わって、部屋に帰ったの
その後、月に1度か2度 お逢いして抱かれたは
お逢いして、ご主人様に抱かれて 家に帰ると
伸一さんに申し訳ないと言う気持ちと、次は
何時お逢いできるかと言う期待に揺れ動いて

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