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心の中のガラスは砕けて散った
第9章 8月
子供達と湯船に浸かり、悠馬が途中でゲームを
辞めさせられた事に、不満を漏らして来た

「 ママを怒らせたら・・・・ 」

笑い乍ら言うと、納得したのか頷いた
二人の顔が赤く成って来た、

「 出なさい、 !! 」

康二が声を掛けるのを待つように
熱かったのか、二人は立ち上がると
浴室のドアを開け、足音を立ててリビングへ
リビングから悠馬の甲高い声と優しい綾乃の声が聞こえ
浴槽の淵に頭を乗せて、目を閉じた

先週の金曜の夜 義母の敷いて呉れた
布団に体を入れ、明かりを落として

・・・ 寝室が広い、・・・・

結婚以来初めて隣に居る綾乃が居ない 
何時も敷いて有る
隣の布団が・・・・無い・・・
綾乃の・・・息吹が・・寝息が・・・

・・・ 聞こえない ・・・・

得も言われぬ 寂しさに心が騒めき
社長と東京へ出張 男と女が同じホテル
ネオンサインの光が差し込む 暗いホテルの部屋
綾乃に寄り添う、男の影が・・・

眠ろうと瞼を閉じ 妻を思った時 頭に浮かぶ

・・・ 今頃 ・・・・

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