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ユイとルイ
第2章 結衣子
「バカッ、お店の人に怒られるよ!」
私が慌てて制止すると、結衣子は澄ました顔でスカートを戻しジッパーも上げました。
「お父さん、これ焼けてる?」
呆れた顔で私が頷くと、結衣子は目の前の肉を箸で掴みました。そして私の顔を見ながら大きく口を開け、肉を頬張りました。
「おいしー!お父さんも早く食べたら?!」
屈託ない結衣子の姿を見ながら、私は苦笑していました。結衣子が口をモグモグしながら取り分けてくれた肉を口に入れ、私はビールで流し込みました。傍から見ればまさに実の親子のような、ほのぼのした時間が過ぎていきました。
「あー、食べた食べた!」
デザートまで食べた結衣子は、上機嫌でお腹を擦っていました。私も結衣子につられて食べ過ぎ、同じようにお腹を擦りました。
「お父さん…お腹出てきた?」
「今、食べすぎたんだよw」
「いや、最近お腹出てきてるよw」
結衣子は不意に腕を伸ばし、私のTシャツの裾から手を入れてきました。温かな結衣子のすべすべした指が、私のお腹をなぞっていました。
「ほら、ちょっとお腹出てる」
一瞬ドキッとした私は、思わず無言になりました。すると結衣子も表情が変わり、慌てて手をひっこめました。
「ゴメン、お父さん。手が冷たかった?」
「…うん、冷たかったw」
本当にすまなそうな顔の結衣子を見て、私はまた彼女が小学生のころを思い出しました。結衣子はよく悪戯で、冷たい手を私の身体に直接差し込んでいました。私がヒャっと声を上げるのを面白がっていたのです。
「えー、今のはわざとじゃないよ」
「昔はわざとやってたよな?」
「うん!お父さんの肌、すべすべで気持ち良かったからね」
すっかり日が落ちた南国の空の下で、結衣子の笑顔がテーブルの明かりに照らされていました。海ですっかり化粧も落ちた15歳の肌は、日に焼けて少しだけ赤くなっていました。そしてすっかり母親に似てきたその顔は、大人に変わる寸前の無邪気さと色気が同居しているように見えました。
私が慌てて制止すると、結衣子は澄ました顔でスカートを戻しジッパーも上げました。
「お父さん、これ焼けてる?」
呆れた顔で私が頷くと、結衣子は目の前の肉を箸で掴みました。そして私の顔を見ながら大きく口を開け、肉を頬張りました。
「おいしー!お父さんも早く食べたら?!」
屈託ない結衣子の姿を見ながら、私は苦笑していました。結衣子が口をモグモグしながら取り分けてくれた肉を口に入れ、私はビールで流し込みました。傍から見ればまさに実の親子のような、ほのぼのした時間が過ぎていきました。
「あー、食べた食べた!」
デザートまで食べた結衣子は、上機嫌でお腹を擦っていました。私も結衣子につられて食べ過ぎ、同じようにお腹を擦りました。
「お父さん…お腹出てきた?」
「今、食べすぎたんだよw」
「いや、最近お腹出てきてるよw」
結衣子は不意に腕を伸ばし、私のTシャツの裾から手を入れてきました。温かな結衣子のすべすべした指が、私のお腹をなぞっていました。
「ほら、ちょっとお腹出てる」
一瞬ドキッとした私は、思わず無言になりました。すると結衣子も表情が変わり、慌てて手をひっこめました。
「ゴメン、お父さん。手が冷たかった?」
「…うん、冷たかったw」
本当にすまなそうな顔の結衣子を見て、私はまた彼女が小学生のころを思い出しました。結衣子はよく悪戯で、冷たい手を私の身体に直接差し込んでいました。私がヒャっと声を上げるのを面白がっていたのです。
「えー、今のはわざとじゃないよ」
「昔はわざとやってたよな?」
「うん!お父さんの肌、すべすべで気持ち良かったからね」
すっかり日が落ちた南国の空の下で、結衣子の笑顔がテーブルの明かりに照らされていました。海ですっかり化粧も落ちた15歳の肌は、日に焼けて少しだけ赤くなっていました。そしてすっかり母親に似てきたその顔は、大人に変わる寸前の無邪気さと色気が同居しているように見えました。