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コンビニバイトの男の子
第4章 食事会
萩子も、蜜壺内の肉棒と合わせて悠希の温もりの喪失感を感じながら、躰を起こしました。
「やばい。3回目なのに、めっちゃ出でる」
悠希が苦笑します。
萩子は、肉棒に視線を向けました。
流石に力強さは無く萎えた男性器の先端には、大量の精液を包んだコンドームがシーツにだらりと垂れ下がっていました。
(私の中で、あんなにいっぱい出してくれたんだ)
力を尽くしてくれた悠希のものに、愛おしささえ感じてきます。
(あれで、私が知らなかったところに連れて行ってくれた・・・。貴之さんでも連れて行ってくれなかった世界に、たった数時間で・・・)
そのきっかけは、簡単なことでした。
(たった一言だったんだ。”抱いて”と言うだけでよかった。この言葉を貴之さんに言えていたら・・・)
しかしぼんやりと、きっと言うことはなかっただろうと思います。
満足気にコンドームを外している悠希を眺めます。
(悠希くんにだから、言えたのかもしれない)
そこで、萩子は気付きました。
(私は悠希くんとこうなりたかったんだ。それがほんとの気持ちだった。だから逝ったのかもしれない)
「えっ?萩子さん。泣いてるんですか!?」
悠希の驚いた声で、頬に涙が伝っているのが解りました。
「どうかしました?あ、どこか痛いところがあるんですか?」
おろおろしながら尋ねる悠希に対して、自分自身なぜ泣いているのか理解できず、首を左右に振って否定の意を示すのが精一杯でした。その間も涙が次々と溢れてきます。
悠希が萩子に近づき、そっと肩を抱きしめます。萩子は胸にもたれ顔を埋めました。肌の温もりを感じ、更に涙がはらはらと落ちてきます。
悠希はそれ以上何も聞かず、乱れたストレートボブの髪の毛を整えるように優しく撫で続けました。
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