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夜に咲く名前のない恋人達
第10章 「試してみる?」

涙声で助けを求めようとした瞬間、視界がぐにゃりと歪んだ。
「えっ……………?」
ふっと暗転する意識。
次に目を開けると、そこは見慣れた自分の部屋だった。
「……夢……?」
荒い呼吸を繰り返しながら、ぷりんはぼんやりと天井を見上げる。
乱れたシーツ、火照った体、今でも感じる速い鼓動。
夢だった……
それなのに、まだ響の指が触れたような感覚が残っていて、脳裏には彼の囁きがこびりついて離れない。
「試してみる?」
思い出しただけで、背筋がゾクッとする。
そんなこと、望んでなんかない……
どうして……
どうして、響さんに抱かれる夢なんて……
響さんが男でも、女でも、そんな無防備な私じゃないのに……
「……ルカくん……」
震える唇から、大好きな人の名前が自然と溢れた。
ルカくんじゃなきゃ、ダメなのに……
ずっとそう思ってたのに……
心のどこかで、響を拒みきれなかった自分がいた。
身体が勝手に従ってしまったあの感覚……
もし実際に迫られたら……
断れるの……?
「私って……最低だ……」
熱くなった身体を抱き締めるように、布団に潜ったぷりん。
響さん達がルカくんを取り戻そうって頑張ってるのに……
私はいったい何を考えて、あんな夢を見たんだろう……
ぷりんは、スマホで『男友達に抱かれる夢の心理』を調べてみた。
男友達に抱かれる夢を見る心理とは、その男友達を無意識に興味を持ち、異性として意識した時だと言われている。
と書いてあった。
響さんに異性として意識……?
絶対にそんなことない。
……そんなことないはず……
「ルカくんに……早く会いたいな……」
ぷりんはそう呟いて、もう一度、眠りについた。
「えっ……………?」
ふっと暗転する意識。
次に目を開けると、そこは見慣れた自分の部屋だった。
「……夢……?」
荒い呼吸を繰り返しながら、ぷりんはぼんやりと天井を見上げる。
乱れたシーツ、火照った体、今でも感じる速い鼓動。
夢だった……
それなのに、まだ響の指が触れたような感覚が残っていて、脳裏には彼の囁きがこびりついて離れない。
「試してみる?」
思い出しただけで、背筋がゾクッとする。
そんなこと、望んでなんかない……
どうして……
どうして、響さんに抱かれる夢なんて……
響さんが男でも、女でも、そんな無防備な私じゃないのに……
「……ルカくん……」
震える唇から、大好きな人の名前が自然と溢れた。
ルカくんじゃなきゃ、ダメなのに……
ずっとそう思ってたのに……
心のどこかで、響を拒みきれなかった自分がいた。
身体が勝手に従ってしまったあの感覚……
もし実際に迫られたら……
断れるの……?
「私って……最低だ……」
熱くなった身体を抱き締めるように、布団に潜ったぷりん。
響さん達がルカくんを取り戻そうって頑張ってるのに……
私はいったい何を考えて、あんな夢を見たんだろう……
ぷりんは、スマホで『男友達に抱かれる夢の心理』を調べてみた。
男友達に抱かれる夢を見る心理とは、その男友達を無意識に興味を持ち、異性として意識した時だと言われている。
と書いてあった。
響さんに異性として意識……?
絶対にそんなことない。
……そんなことないはず……
「ルカくんに……早く会いたいな……」
ぷりんはそう呟いて、もう一度、眠りについた。

