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夜に咲く名前のない恋人達
第12章 麗香の出した条件

その日の夜。
布団の上に横たわりながらも、ぷりんの心は落ち着かなかった。
麗香の言葉が頭の中で何度も反響する。
「ルカを助けたい?」
「私がルカに大金を積んであげる」
「その代わり、司に犯されなさい」
嫌だ……
嫌だ、嫌だ、嫌だっ……
ルカの大切な物を奪いたいという司と、ルカに愛されるぷりんを引き離したい麗香の思惑は一致している。
ルカを助けたい気持ちはあるが、自分を犠牲にして助けるのは漫画やドラマの話で、現実味がない。
ただ裸で監禁されて、金持ちの女の人に骨抜きにされていたルカを思い出すと、麗香の『消される』という話が嘘でない事もわかっている。
他に方法なんて、思い付かない……
司さんに抱かれるだけで、ルカくんを助けられるなら……
そんな思いが、ぷりんをどこまでも追い詰めていく。
気づけば、まぶたが重くなり、意識が遠のいていった。
ぷりんは夢を見た。
目の前に広がったのは、小学校の校舎裏。
布団の上に横たわりながらも、ぷりんの心は落ち着かなかった。
麗香の言葉が頭の中で何度も反響する。
「ルカを助けたい?」
「私がルカに大金を積んであげる」
「その代わり、司に犯されなさい」
嫌だ……
嫌だ、嫌だ、嫌だっ……
ルカの大切な物を奪いたいという司と、ルカに愛されるぷりんを引き離したい麗香の思惑は一致している。
ルカを助けたい気持ちはあるが、自分を犠牲にして助けるのは漫画やドラマの話で、現実味がない。
ただ裸で監禁されて、金持ちの女の人に骨抜きにされていたルカを思い出すと、麗香の『消される』という話が嘘でない事もわかっている。
他に方法なんて、思い付かない……
司さんに抱かれるだけで、ルカくんを助けられるなら……
そんな思いが、ぷりんをどこまでも追い詰めていく。
気づけば、まぶたが重くなり、意識が遠のいていった。
ぷりんは夢を見た。
目の前に広がったのは、小学校の校舎裏。

