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夜に咲く名前のない恋人達
第13章 ルカとデート
揺れる車内の静まり返った座席で見つめ合う二人。

「ぷりん……」

「えっ……?」

ルカがそっと呟くと、ぷりんがそっと目を閉じる。

そして優しく唇が触れ合った。

「ちゅっ……」

ほんの数秒の、やわらかくて温かいキス。

唇が離れたあと、ルカは優しく微笑んだ。

「……おまじないだからな?」

「……おまじない?」

「明日、俺もぷりんも笑えるように……」

その言葉が、じんわりと心に染み込んでいく。

不安で押しつぶされそうになっていた気持ちが、少しずつ、溶かされていくような気がした。

「……うん」

ぷりんは、そっとルカのシャツを握りしめる。

「ありがと、ルカくん」

電車はゆっくりと駅に近づいていく。

この時間が、もう少しだけ続けばいいのに……

そんなことを願いながら、ぷりんはルカの肩にもたれかかった。

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