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第2章 二章　2人目

第二章　2人目

夏の猛烈な暑さは無かったが、真夜中実家をこっそりと抜け出し彼が待つ公園の駐車場に急いだ

「お待たせ」

『そんな待って無いよ？』

付き合おうと彼に言われたのはつい先日

初デートの様なものだが、妻は寝る準備が出来ていた

簡単なスエットのセットアップで、軽くファンデーションを塗って眉毛だけ描き出てきただけだった

「スッピンでゴメン。笑」

『ええよ、近く寄ったから来てん？急にゴメンな。』


『どっかいく？』

「はよ帰らなバレるし、ここで話しよ〜」

買ってくれていた飲み物を飲んで、軽く談笑していた2人だったが不意に手をにぎられ、妻はグッと握り返した。

人気の無い公園の駐車場、クーラーの効いた車内は夏の暑さを感じされないぐらいだったが2人の手のひらはみるみる汗にまみれていった。