この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
夜をほどく
第9章 愛という名の罰
「こんなところで会うなんて、バカだよな……」

光貴は薄暗いビジネスホテルの一室で、カーテン越しの夜景を見つめながら呟いた。

紗江は、ただ黙ってベッドに座り、彼の背中を見ていた。

「……じゃあ、どうしたらよかったの?」

その声に、光貴の肩が揺れる。

「会わなければ、良かった……? あの日、触れなければ……?」

自分の指先が、まだ彼の肌の感触を覚えている。
彼の手が、自分をどう扱ったか。
唇が、声が、どれほど熱を孕んでいたか。

「……違う。そうじゃない」

彼は振り返り、無言で紗江の頬に手を伸ばす。
そのまま、唇が触れるか触れないかの距離まで近づいた。

「君に会わなければ、俺はまだ……まともだったのに」

「私だって……」

唇が重なる。
今度は、ためらいも、言い訳も、なかった。

服の隙間に指が滑り込み、柔らかな谷間を確かめるように撫でられる。
彼の舌が首筋に這い、息が詰まるような熱が喉元に宿った。

「全部、壊してしまいたい……」

低く掠れた声に、紗江の身体が震える。
けれど、恐怖ではなかった。
それは、彼が自分をどこまで欲しているのか、その証だった。

スカートがめくられ、腿がひらかれる。
ゆっくりと、熱い指が奥へ滑り込む。

「……そんな顔、会社じゃ見せないのに」

「見せたくなるようなこと、するから……」

ふたりの肌が重なり、湿った音が室内に響く。
彼の動きは荒々しくも繊細で、痛みと快楽が紙一重のところで揺れていた。

「罰だよ。これは……愛という名の、罰」

彼の囁きが耳元に落ちるたび、紗江の奥にある罪の感情が、快楽の波に上書きされていく。

すべてを許されたいわけじゃない。
ただ、この夜だけは、許されていたい――。

その想いが、彼女をさらに深く堕としていった。
/96ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ