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第7章 夏休み

　「子孫を残すための動物としての大事な本能ですからね」

　先生の妊娠何か月かのお腹が誇らしそう。夏休み明けには産まれているはず。

　「子孫繁栄に励むには皆さんはまだ若いですから、性交よりも自慰が中心になると思いますけど、寝る前にきちんと性欲を解消すればいい質の睡眠を得られますよね。いい質の睡眠を得られれば朝ごはんも美味しくいただけるし、お勉強も集中できますね。３０分でも１時間でもちゃんと性欲を処理する時間を確保することをお奨めします」

　スポーツで体を動かしたり、マッサージや入浴で心身をリラックスさせたりして性欲をあしらう…っていう話もきいたことがあるけど、先生は性欲を処理する時間をちゃんと確保しなさいって言ってくれるからうれしい。でも、１時間じゃ足りないな…。気が付いたら空が薄明るくなったりしてるときもあるし…。でも、朝まで『自慰』の時間にしておくのもちょっと…。

　そんなところに悩みながら一応日課表は完成して先生のサインももらった。サインの横には『無理しないでネ！』と書いてあった。

　夏休み最初の日の朝、いきなりわたしは２時間寝坊した。１時間半で終わるはずの自慰が３時間半になってしまったから。先生はそんなわたしのこと、ちゃんとお見通しだったみたい。でも、頭はスッキリ、お腹もぺこぺこ。夕方の自由時間を削れば挽回できる。とりあえず、いい一日の始まり。